10)「藤和」プラン1


我が家では、間取りを考えて行くに当たって、まず建物の大きさ(延べ床面積)を決めておいて、その中に、いかに配置して行くか、と言うことをしていました。



実を言うと、「3Dマイホームデザイナー」という、パソコンで家を造るシミュレーションのソフトをを買い込んだのですが、一軒の家を完成させるのは結構手間で、結局、大筋で考えるときは、方眼紙に何枚も書いた方が楽でした。


百分の一で考えれば、1センチが1メートルですから、部屋の広さもつかみやすいですし。


嫁さんには、

「素人がいくら考えたところで、本職にかなうわけがないのだから…。」


と、言われつつも、まあ、僕としては、決して無駄な作業では無かったと、のちのち思いました。


自分の考えたプランの欠点を探して行くことで、人の考えたプランの欠点を見つける「感」みたいなものが養われるのです。


たとえば、嫁さんの書いたものに対して、


POPPO「それじゃあ、光の入る場所がないから、そこは、真っ暗だ!」

嫁  「おお!!」


と、言った、具合です。


で、実際良いプランが出来たかというと…。


要望書を元に考えて行くと、どうしても収まりの悪いところ、変に削れてしまうところ、もしくは、妙にでかい家になってしまうのです。


と、言うわけで3/23に「藤和」が持ってくることになっているプランを実に楽しみにしていました。



3/23


この日、僕は、休みでした。


休日がシフトする仕事なので毎月休みの曜日がずれて行くのです。


これが、結構、嫁さんと予定を合わせるネックになったりもしました。



そして、この日は嫁さんは仕事です。


僕は、とっとと、子供達を保育園においてくると


NIFTYの「マイホームと不動産フォーラム(FMYHOME)」

でネット仲間の由さんに教えていただいた「建築知識」(3月号)に引き続き買い込んだ4月号で研究にいそしんでいました。


「やっぱり、難しい!!」


専門家が見る雑誌ですから、そこには、専門用語が並び・・・


でも、コンピューター雑誌と一緒で読み続けていればそのうち分かり始めると信じて読み続けることにしたのです。



「藤和」のMさんから電話が入りました。


嫁さんが仕事から帰ってくるのが5時少し過ぎの予定なので、6時少し前に来て貰うことにしました。


嫁の帰りと、Mさんの登場まで、家のことをぼちぼちやって待つことにしました。




掃除をしました。


僕は、あまりしなかったりするけど、まあ、人が来ると言うことで。



洗濯をしました。


昨日の休日は仕事の僕をおいて嫁さんと子供たちは実家に行っていたので2日分です。


子供達を保育園に3時半頃迎えに行ってから、彼らを連れて近所のスーパーに買い物に行きました。


どうも、子供達に甘い父ちゃんは、200円のガンダムのプラモデルを買ってしまいました。



そして、夕食の準備です。


「藤和」の人が帰った後、すぐ食べられるように、この日は肉ジャガです。


嫁さんは、予定通り5時少し過ぎに帰宅。


6時少し前、「藤和」のMさんから電話ありました。



「すみません、15分ぐらい遅れます。」


確か、前回も、そうでした。

今日と言い、前回と言い確かに道が混む要素(今日は連休明けだし)の多分にある日なのですが・・・。


嫁さん曰く、


「何度もこうだと、ポイント落ちるぞ!」


まったくです。



さて、待ちに待ったプランの到着です!


失礼、営業のMさん、設計士さんの到着です。


前回は設計部長さんでしたが、今回は、担当になる設計士Tさんが、初お目見えです。

ガタイのいい、穏和そうな人です。



早速、プランを見せて貰います。


「おお!」


やっぱり、餅は餅屋です。


本職は違います。


詳しい説明は省きますが、階段を家のど真ん中に持ってくることは、僕には思いつきませんでした。


嫁さんと二人で、間取り図をしげしげと見ます。

まじまじと見ます。

一生懸命見ます。


大筋で、難点は見つけだせません。


さすが、大したものです。



ふと見ると、LDに床暖房と書いてあります。


POPPO「これは?」


T  「場合によってはFFファンヒーターと、ご要望にはあったのですが、やはり、

   壁に穴を開けるというのは、高気密高断熱の家では…。と、言うことで、ま

   あ、ご提案と言うことなのですが。」


POPPO「なるほど、どういうタイプですか?ランニングコストかかりますよね?」


T  「えーと、深夜電力を使うタイプもあります。」


POPPO「お湯を通すんですか?石に蓄熱するとか?」


T  「えーと、(Mさんに向かって)どういうのでしたっけ?」

(オイオイ!どこが、提案なんだ?)


POPPO「ところで、浴室からのダクト換気で、ダクト内に入った湯気で、カビが出る

ことはないんですか?」


T 「聞いたこと、無いですね。」


POPPO「今住んでいるこのアパートでは、天井換気扇からダクトで排気しているんで

すが、換気扇の中は、結構、カビがつきますけど。」


T 「…。」


POPPO「ところで、先日言っていた空調の加湿器のことなんですけど。」


M 「この前の説明では、だめですか?」

(オイオイ!資料もって来るんじゃなかったのかい?)


POPPO「水を蒸発させると、カルシウムが残ったり、ゴミもたまると思うんですけ

ど、メインテナンスがどうなのか気になるんですが。」


M 「…。」


POPPO「ダイキンのだと、自動で、透湿膜に水を逆流させて、掃除してくれるらしい

んですが。」


T 「エーと、ダイキンを使おうと思ってたんですが。」


オイオイオイ!確か、「藤和」SEAの標準仕様では、松下電器だったはずでしたが。



とりあえず、間取りは悪くないので、貰った間取り図をじっくり検討した上で、10日ほどしたら、また連絡すると言うことになった。



実際、細かいところを見れば、ドアを開けると他の出入り口とかち合うとか、子供の部屋にベットを置こうとするとそれだけの壁がないとか、対面キッチンからLDへの通路が、80センチぐらいしかない、とかあるけれど、まあだいたい変更可能なことですし・・・。



最初のプラン提示って、こんなものですかね、と考えることにしました。


でも、MさんもTさんも、ちょっと、頼りないですねぇ。


そう言えば、前回の設計部長さんは、まめにメモを取っていたけど、今日は、二人とも、全然メモを取らなかったのです。


ムムムム?


ちなみに、「天草産業」はプラン作成に2週間程度かかると言うことだったので、それは来週あたりでしょうか?

これも、非常に楽しみです。