SSブログ

15)「天草産業」プラン1 [住宅メーカー選定編]

15)「天草産業」プラン1

4/6


子供の育つのは、早いもので、この間まで自分で階段も上がれなかった長男も、もう小学校入学だ。

そして、入学式。

次男をとっとと保育園に預けると、三人そろって着慣れない服にいそいそと着替える。
うちは二人とも職場の服で仕事をしているので、出勤は、Gパンだったりするのだ。
僕など車で行くときは仕事着だ。

あいにくの雨模様だが、幸い、今住んでいるアパートからは徒歩2分もかからない。

ちなみに保育園は、道路を挟んだ向かい側。
共働きの身には最高の立地条件だ。

僕らの頃は、一学年五クラス六クラスが当たり前だったが、やはり、今は子供が少ないのか、二クラスである。
一クラスあたりの人数も少なく、まあ、その方が、子供達にはよいと思う。

いろいろ学校、というもののあり方が問題にはなっているが、それはそれ、我が家は我が家流の捉え方と、対処をしていこうと思う。

入学式が終わる頃には、雨も上がり、校庭の、見事に咲いた桜の前で写真を撮る。

昨年、うっかりカメラを落としてレンズをダメにしてしまったので、卒園、入学にあわせて新しいレンズを購入した。
曇り空だったが、奮発して高いレンズを買ったのだからと、切れの良さを期待する。
果たして、いかがなものか。

夕刻、家族四人で、成城の住宅展示場内の天草のモデルハウスを訪れる。

お待ちかね、天草のプラン1の提示である。

相変わらず、さわやかな青年、Mさん登場。

図面をのぞき込んだ僕と嫁さんは、うなってしまった。

要望が伝わっていない、入っていない、そして、僕が伝え忘れたことなどで、残念ながら全く納得の出来るものではなかった。

そこで、改めてその図面を元に要望を伝える。

ちょっと、ズルかなとも思ったが、
「藤和」の持ってきたプランの間取りも思い出せる限り、話しておく。

POPPO 「あの、うちは、廊下はなくてもいいですし、それに、42坪はちょっと広すぎるかと思うのですが。
     住むのは、四人だけなんですよ。」
M   「そうですか?広い方がいいですよ。」
POPPO 「でも、こんなに大きな家を作って、我が家の予算で収まるんですか?」
M  「何とかやってみましょう。あと、うちは最初のプランはどのお客様に対し
    ても、一般的なプランを提示するんです。これから、だんだん直していけ
    ばいいことですから。」

子供達は、とっくにモデルハウスに飽きている。

三階の小屋裏の部屋でビデオを見せて貰っていたが、それにも飽きてきた様子で、どこぞで騒いでいる。

嫁さんが様子を見にゆく。

その時、いかにもベテランと言った感じの男性現る。貰った名刺を見ると、営業部長Fさんではないか。
早速、根ほり葉ほり聞く。

POPPO 「天草は、換気に全熱交換機を使っていますよね。家の中に臭いが回ることはありませんか?」

換気の熱交換器には、全熱交換と顕熱交換があるのだ。
我ながら、勉強の成果が出ている。
よしよし。

F    「一番回りやすいのは、アンモニア臭なのですが、私も、いろいろ実験してみて、さすがに
      アンモニアの瓶を持ってきて、排気口の下に置いたときは回りました。
      でも、今のトイレは水洗ですから、まず問題ありません。
      それに、顕熱と言っても、交換機には15%ぐらいの隙間があって、絶対臭いが回らない
      と言うわけではないのです。
      そこで、うちでは熱回収率を優先して、全熱をおすすめしています。
      あと、ダイキンの出している加湿機能なのですが、前に松下で試験的に作っているものを
      見せて貰ったときに、ダクト内の曲がっている部分に結露していたのです。
      システム的にはダイキンの採用しているものと同じものでした。
      その後、ダイキンがその問題を解決したとは思えないので、おすすめしません。」

まさに、立て板に水である。
次から次へとこちらの疑問に答えていってくれる上に、業界の裏話なども聞かせて貰った。

F   「LANとか考えていらっしゃるんですか?」
POPPO 「いえ、先行き、子供達の部屋にも、テレビや電話が引けるようと言うことも含めて、
     先行的にCD管を入れておいて貰うか、という程度のものです。」

この日、あえてモデルハウスで話を聞くことにしたのは、アメリカ製の木製ダブルハング窓よく見てみたかったからなのだが、あいにくまた激しく雨が降ってきたので、あまり開け閉めなどは試してみることが出来なかった。

でも、やはり、木製の窓というのは、暖かみがあっていい。

POPPO 「ところで、床のフローリングを無垢にすると、高いですよね。」
F   「合板と比べて、値段で五倍、工賃六倍です。でも、それがうちの基本ですし、
     それだけのことはあると思いますよ。」
POPPO 「そ、それで、うちの予算で作れますか?」
M   「ええ、何とかしましょう。」

この「うちの予算で出来ますか?」と言う言葉は、この日、10回ぐらい言った気がする。
MさんもFさんも、にこにこと、「だいしょうぶでしょう。」と答える。

POPPO 「ところで、天草の家って、スウェーデンハウスとは違いますけど、木の臭いがしますよね。
     どの木の臭いですか?」
F   「(壁に貼ってある木をさして)レッドオークですね。
     スウェーデンハウスは、パインです。
     レッドオークが一番高いですから、予算次第でしょう。」

なるほど、やはりどこか、壁の一面だけでも無垢板を張ろう、と嫁さんに内緒で、決心する。
天草も、今、かなり忙しいようなので、次回はあえて予定日を決めずに、新しい図面が出来たら連絡して貰うことにする。

うーん、やはり、天草はスウェーデンハウスと比較するとリーズナブルな気がする。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:住宅

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。